今回はいつものような大学キャンパスの紹介ではなく、中央大学 45年ぶりの都心回帰というテーマの記事です。
中央大学はMARCH (明治・青山学院・立教・中央・法政) と呼ばれる大学群に属しています。
MARCHは当ブログで頂点に位置付けている日本大学 (日大) よりも格上です!
早慶 > 上理ICU ≧ MARCH > 成成明学 > 日東駒専 > 大東亜帝国 ≧ Fラン
本来であれば日大よりも格上の大学を取り上げることはしないのですが…
すみません。どうしても記事にしたかったので^^;
その代わりと言っては何ですが、いつものような大学キャンパスを紹介するスタイルではないので大目に見てください。
当ブログでは普段、日大以下の大学のキャンパスを紹介しているため
エッ!?
中央って日大以下なの!!?
そういう訳ではありませんのでご注意ください!
今回は番外編です。
中央大学法学部 45年ぶりに都心回帰
2023年 中央大学 (中大) は東京都文京区に茗荷谷キャンパスを開校しました。
1978年 中大の文系学部は旧駿河台校舎から多摩キャンパスへ移転したので、45年ぶりに都心に戻ってきました!
ただし都心に戻ったのは法学部のみで、その他の文系学部は今まで通り多摩キャンパスです!
中大が法学部を都心に移転させた理由は大きく分けて三つが考えられます。
1. 法学部は中大の絶対的エースだから
2. 法学部合格者の一定数は中大を蹴っているから
3. そもそも少子化で、郊外の多摩キャンパスが不人気だから
中央大学は元々、英吉利法律学校としてスタートしており
明治法律学校 (明治大学)
英吉利法律学校 (中央大学)
東京法学校 (法政大学)
専修学校 (専修大学) → 日本法律学校 (日本大学)
これらを総称して5大法律学校と呼ばれていました。
やがて5大法律学校は大学へと昇格し、現在でも法学部がエース格となっている大学はいくつかあります。
中でも中大法学部は顕著で、直属の法科大学院が司法試験合格者数1位だった年度もありました。
旧帝大・一橋・早稲田・慶応といった一流大学を押し退けての1位です!
そのため中大法学部は法曹界 (×放送界) においてブランドがあり、法科の中央 (×放火の中央)とも呼ばれています。
そんな中大法学部ですが多摩キャンパスと少子化の影響で、志願者数と偏差値をジワジワ落としてきています。
少子化は全ての私大が直面している課題のため大差ありませんが、問題は多摩キャンパスです。
MARHはおろか日東駒専 (日大・東洋・駒澤・専修) の法学部でさえ、キャンパスは東京23区内にあるにも関わらず (総じて広くない…)、
多摩キャンパスは八王子市にあります!(その代わり広い!)
これでは法科の中央というブランドがあっても
多摩まで通うのはな〜
と多摩キャンパスを躊躇う合格者は一定数出てきます。
司法試験合格者数で東大と1位の座を競っていた頃の中大法学部は、MARCHの中で頭一つ抜きん出て、早慶にも引けを取らない存在でした。
しかし今の中大法学部は、MARH法学部とあまり変わらない偏差値まで落ちてしまっています。
中央大学
学部別 法律学科 62.5 国際企業関係法学科 57.5 政治学科 60.0
6学部 法律学科 65.0 国際企業関係法学科 62.5 政治学科 62.5
明治大学
学部別 法律学科 60.0 政治学科 60.0
全学部 法律学科 60.0 政治学科 62.5
青山学院大学
個別A 法学科 60.0 ヒューマンライツ学科 60.0
個別B 法学科 57.5 ヒューマンライツ学科 60.0
全学部 法学科 62.5 ヒューマンライツ学科 62.5
立教大学
法学科 62.5 国際ビジネス法学科 62.5 政治学科 62.5
法政大学
A方式 法律学科 60.0 政治学科 60.0 国際政治学科 60.0
T日程 法律学科 62.5 政治学科 60.0 国際政治学科 60.0
このままでは多摩キャンパスと少子化の影響で、中大法学部は凋落の一途を辿りかねません。
法科の中央は過去の栄光
となりかねません!
かといって旧駿河台校舎はもう残っていません。
おそらく茗荷谷キャンパスは志願者数の獲得。
そして優秀な合格者の流出阻止の苦肉の策ではないでしょうか。
苦肉の策…
いくら何でも言い過ぎじゃないか!
そんな声が聞こえてきそうですが、その根拠は茗荷谷キャンパスの面積です!
これは以前の記事で、1ヘクタール (100m × 100m = 10,000㎡) もないキャンパスとして取り上げた神奈川大学 みなとみらいキャンパスよりも狭いのです!
https://campusmeister.com/kanagawacampus/
まるで
都心なら何でも良い!
と言わんばかりの狭さです。
和泉キャンパス (1,2年次) 80,226㎡
駿河台キャンパス (3,4年次) *36,624㎡
青山学院大学
青山キャンパス 68,305㎡
立教大学
池袋キャンパス 70,339㎡
法政大学
市ヶ谷キャンパス *21,177㎡
*狭めの校地面積ですが、駿河台キャンパスにはリバティタワー・市ヶ谷キャンパスにはボアソナードタワーがあります。
今では考えられませんが、司法試験合格者数で東大と1位の座を競っていた頃の中大法学部は、早慶法学部の合格を蹴ってまで入る学生もいたようです^^;
それから偏差値・志願者数をジワジワ落としていき、猫の額ほどしかない茗荷谷キャンパスへ移転した今。ある説が出てきました。
それは…
早慶法学部を蹴って中大法学部に入った学生マジで0人説!
これはTBSの人気番組「水曜日のダウンタウン」で検証してもらいたいですね♪
それでは本題に入ります。
藁をもすがる思いで猫の額ほどの校地を手に入れた中央大学ですが、ズバリ!法科の中央は復活するのでしょうか?
法科の中央は復活するのか!?
当ブログでの見解は…
しないと思います!
その理由は茗荷谷キャンパスが狭すぎるのと、少子化には抗えないからです
1978年以前の旧駿河台校舎は学生数の増加により、飽和状態となっていました。
この問題を解消すべく広大な校地を求め、1978年 多摩キャンパスを開校させた経緯があります。
しかし今は少子化のご時世。
郊外よりも都心のキャンパスに人気が集まる傾向です。
そのため法学部を多摩キャンパスに置いたままでは志願者数が頭打ちです。
かといって都心の猫の額ほどしかない茗荷谷キャンパスへ移転させたところで、志願者数が急増するとは思えません。
なぜなら
もっと広いキャンパスがいいし、他学部の人とも交流したい!
と考えている受験生に敬遠されかねないからです。
中大法学部 志願者数 | |||||
---|---|---|---|---|---|
年度 | 6学部共通 | 学部別 | 共通テスト単独 | 共通テスト併用 | 合計 |
2023 | 2,255名 | 5,043名 | 4,122名 | 777名 | 12,197名 |
2022 | 2,094名 | 4,471名 | 3,887名 | 792名 | 11,244名 |
2021 | 1,722名 | 5,339名 | 5,894名 | 1,998名 | 14,953名 |
2020 | 1,860名 | 5,637名 | 6,217名 | 2,181名 | 15,895名 |
現に2023年度の志願者数は前年度よりも微増していますが、移転・開校初年度にしては寂しい伸びです。
少なくとも中大法学部の新キャンパスは話題性抜群なので、移転・開校初年度はもっと伸びていないと来年度以降が心配です。
という訳で当ブログの見解は、多摩だろうと茗荷谷だろうと法科の中央の復活はキビしい…
そもそも旧駿河台校舎を手放していなければ、中大法学部はここまで凋落していなかったと思います。
旧駿河台校舎が飽和していたのなら、法学部だけは旧駿河台校舎に残して、それ以外の学部を多摩キャンパスへ移転させるべきでした。
1978年以前に少子化を予測することは難しいですが、当時の中央大学運営陣は旧駿河台校舎を手放すという判断ミスをしてしまったと言えます。
よって中大法学部の凋落と茗荷谷の校地購入という「余計な出費」を招いてしまったのですから。
この「余計な出費」は学費という形で、中大生に跳ね返ってくるわけですが。
全ては旧駿河台校舎を手放した時点で…
中央大学の運命は決まっていたと言っても…
いいんじゃないのか!?
これ以上の凋落を食い止める解決策があるとすれば…
入学定員を減らして偏差値を維持する!
入学定員を減らす=学費収入も減る。
そのため私大としては屈辱的な選択でしょう。
しかし中大法学部には!いやっ…
法科の中央に残された策はこれしかないと思います!(それでも復活するとは思いません。)
中大法学部は約5,700名 (内訳 法律 3,500名 国際企業関係法 700名 政治 1,500名) も在籍していますし、スポーツ推薦の学生も受け入れている時点で、復活は知れているのではないでしょうか。
とはいえ当ブログとしては中央大学が日大ランクまで下がって頂いた方が、改めてキャンパスをご紹介できるから良いんですけどね♪
これからは日大法学部と同じようなキャンパスライフに!?
中央大学 茗荷谷キャンパスと日本大学 法学部キャンパスは同じようなキャンパスです!
街中に校舎が建っているだけのキャンパスです!
そのため校門・欅並木・中庭・噴水・芝生広場といったThe・キャンパス要素はありません!
大学らしい要素があるのは校舎内だけです!
校舎の外は公道ですので車が引っ切り無しに走っていますし、中大生以外の方も行き来しています。
ランクに差はあれ同じようなキャンパスですので、2023年度からは中大法学部に入っても日大法学部と同じようなキャンパスライフを過ごすことでしょう。
それにしても中大法学部の新キャンパスがこの広さとは…^^;
同じ「茗荷谷」駅が最寄りで、数ランクも格下の拓殖大学 文京キャンパスより狭いですし…^^;
これなら拓大生は中大法学部にコンプレックスを抱くことなく、キャンパスライフを過ごせそうですね♪
MARCH法学部志望の方への救済案
前述のとおり2023年度からMARCH法学部は全て、校地面積 100,000㎡未満のキャンパスに通います。
中大 茗荷谷キャンパスを除いて、どのキャンパスもメチャクチャ狭いという訳ではありませんが、お世辞にも広いとは言い難いです。
というわけでMARCH法学部志望の方は残念でした〜
なんて言うつもりは毛頭ありません!
限られたキャンパスの中から受験生に最適なキャンパスを提案する。
それこそが当ブロの使命なのです!
普段は日大から下のランクの大学専門ですが、今回は特別です^_−☆
本当は早慶(上智)・国立に行きたいけど、現実的にMARCHのどこかになりそうだ…
ふざけるな!こっちだってちゃんと勉強しているんだぞ!
なのに校地面積 100,000㎡もないキャンパスに通うなんてまっぴらゴメンだ!
そんな迷える法学部志望の方には学習院大学がオススメです!(ちなみに上智も100,000㎡未満です 笑)
学習院大学のキャンパスは東京都豊島区 山手線「目白」駅徒歩1分という一等地にありながら、校地面積は約180,000㎡。
中学・高校の校地面積も含まれているとはいえ、MARCH法学部のどのキャンパスよりも広いです!
学習院大学は元々、宮内省管轄の官立学校でした!
今でこそ学習院は私立ですが、ルーツは宮内省管轄の官立学校という由緒正しき学校です。
もしもGHQによる解体命令がなければ、学習院は今なお宮内庁管轄の学校として残り続けていたかもしれません。
そして学習院が目白へ移転してきたのは1908年。まだ官立学校だった頃です。
だからこそ都心に広大なキャンパスを構えることができたのでしょう!
早稲田大学は例外ですが、私大が都心に広大なキャンパスを構えることはほぼ不可能ですし
という訳で学習院のチート級とも言える恵まれたキャンパスは
官立学校の頃の産物と言っても…
いいんじゃないのか!?
ただし学習院大学はSMART (上智・明治・青山学院・立教・東京理科)・MARCHに属していないため、世間ではSMART・MARCH未満と評価されてしまうかもしれません。
正確には東京四大学 (学習院・成蹊・成城・武蔵) という大学群に属しているため、まとめて日東駒専超え・MARCH未満と評価されるのが妥当かもしれません。
一応GMARCHという総称もありますが、あくまでMARCHのサブメンバー的な扱いです。
括られることもあるし、外されることもある
ですが安心してください!
それは日東駒専未満と評価されるかもしれないとビクビクしている神奈川大学も同じです!
とにかく
MARCHのキャンパスは狭くてイヤだ!
あるいは
MARCHが合格圏内ギリギリで心臓に悪い…
MARCH以下でもいいからもう少し余裕を持って合格したい!
そんな法学部志望の方は、学習院大学を視野に入れてみてはいかがでしょうか。
今回は以上です。
コメント
バッツン
バツ
それはよかったですね♪
子供がこの春中央大学法学部に入学しました。
敷地が狭いと言われていましたが、「通ってみたらそんなに気にならない」と。 駅近好立地、何よりも新しい素敵な校舎で学べること、お堅い雰囲気と思っていましたが明るく活発な方々も多く、先輩 同級生と毎日楽しいキャンパスライフを送らせていただいているようです♪何よりも本人が満足しているのが嬉しいことで、安心しました♪
都内の進学校に通ってます!
高校生の中では中央大学法学部、人気かなり出てますよ。特に女子の法曹志望の先輩がみんな受けてました。他も都心キャンパスは人数多くて狭いので、駅から1分なら魅力大です。