今回は龍谷大学をご紹介します。
実はこの大学
仏教系の超名門です!
ランクこそ東京の仏教系 駒澤大学と大差ありませんが、それ以上のランクに君臨する仏教系の大学が日本に存在しないため
西の龍谷 東の駒澤
という総称があるとかないとか。
キャンパス内には仏像が奉納されている講堂があったり、禅・仏教に関する授業があるなど、他大学とは一風変わった雰囲気が味わえます。
チャイムも独特で、厳かな旋律がキャンパス内に響きます。(ちなみに駒澤大学は普通のチャイムです。)
仏教色が強い龍谷大学ですがそれもそのはず。
龍谷大学は元々、仏教大学という校名で文部省に申請した過去があります。
しかし大学は宗教・宗派の校名を付けてはならないという決まりがあったため、仏教大学は受理させず、結果的に本願寺の山号である「龍谷」に決まったそうです。
そんな龍谷大学は産近甲龍 (京都産業・近大・甲南・龍谷) と呼ばれる大学群に属しており、ランク (関西版) は
同志社・関関立 (関大・関西学院・立命館) 未満
摂神追桃 (摂南・神戸学院・追手門学院・桃山学院) 超え
といった位置付けです。
東京でいうところの 日東駒専 (日大・東洋・駒澤・専修) と同ランクです。
深草キャンパスの概要
所在地 京都市伏見区深草塚本町
学生数 約12,100名 (男女比 6 : 4 文理比 10 : 0)
校地面積 90,036㎡
交通アクセス
■JR奈良線「稲荷」駅 徒歩8分
■京阪本線「龍谷大前深草」駅 徒歩3分
■京都市営地下鉄烏丸線「くいな橋」駅 徒歩7分
心理学部 1・2年次 (2023年度 新設)
学生数 約500名 (男女比 3.5 : 6.5)
入学定員
心理 255名
2024年度 学費 | ||
---|---|---|
1年次 | 2,3年次 | 4年次 |
1,300,000 | 1,280,500 | 1,310,500 |
文学部 1・2年次
学生数 約1,800名 (男女比 6 : 4)
入学定員
真宗 145名
仏教 118名
哲学 148名
– 哲学 74名
– 教育 74名
歴史 267名
– 日本史 81名
– 東洋史 74名
– 仏教史 65名
– 文化遺産 47名
日本語日本文 101名
英語英米文 101名
学部計 880名
2024年度 学費 | |||
---|---|---|---|
専攻 | 1年次 | 2,3年次 | 4年次 |
文化遺産以外 | 1,094,000 | 1,074,500 | 1,104,500 |
文化遺産 | 1,129,900 | 1,110,400 | 1,140,400 |
経済学部
学生数 約2,500名 (男女比 7.5 : 2.5)
入学定員
現代経済 360名
国際経済 240名
学部計 600名
2024年度 学費 | ||
---|---|---|
1年次 | 2,3年次 | 4年次 |
1,094,000 | 1,074,500 | 1,104,500 |
経営学部
学生数 約2,100名 (男女比 6 : 4)
入学定員
経営 380名
商 160名
学部計 540名
2024年度 学費 | ||
---|---|---|
1年次 | 2,3年次 | 4年次 |
1,092,000 | 1,074,500 | 1,104,500 |
法学部
学生数 約1,800名 (男女比 6.5 : 3.5)
入学定員
法律 445名
2024年度 学費 | ||
---|---|---|
1年次 | 2,3年次 | 4年次 |
1,095,000 | 1,075,500 | 1,105,500 |
政策学部
学生数 約1,300名 (男女比 6 : 4)
入学定員
政策 308名
2024年度 学費 | ||
---|---|---|
1年次 | 2,3年次 | 4年次 |
1,110,000 | 1,090,500 | 1,120,500 |
国際学部
学生数 約2,200名 (男女比 4 : 6)
入学定員
国際文化 372名
グローバルスタディーズ 135名
学部計 507名
2024年度 学費 | |||
---|---|---|---|
学科 | 1年次 | 2,3年次 | 4年次 |
国際文化 | 1,150,000 | 1,130,500 | 1,160,500 |
グローバルスタディーズ | 1,465,000 | 1,445,500 | 1,475,500 |
大宮キャンパスの概要
所在地 京都市下京区七条通大宮東入大工町
学生数 約2,100名 (男女比 6 : 4 文理比 10 : 0)
校地面積 20,419㎡
交通アクセス
■JR東海道本線・近鉄京都線・京都市営地下鉄烏丸線「京都」駅 徒歩10分
■JR嵯峨野線「梅小路京都西」駅 徒歩10分
■京阪本線「七条」駅 徒歩20分
■阪急京都本線「大宮」駅 徒歩20分
瀬田キャンパスの概要
所在地 滋賀県大津市瀬田大江町横谷
学生数 約6,600名 (男女比 6.5 : 3.5 文理比 3.5 : 6.5)
校地面積 227,699㎡
交通アクセス
■JR琵琶湖線「大津」駅 近江鉄道バス20分 <直行便>
■京阪本線「中書島」駅 京阪京都交通バス30分 <直行便>
■JR琵琶湖線「瀬田」駅 帝産バス8分
先端理工学部 (旧理工学部)
学生数 約*2,400名 (男女比 9 : 1)
*旧理工学部の学生数と合算
入学定員
数理・情報科学 103名
知能情報メディア 103名
電子情報通信 103名
機械工学・ロボティクス 113名
応用化学 103名
環境科学 88名
学部計 613名
2024年度 学費 | |||
---|---|---|---|
課程 | 1年次 | 2,3年次 | 4年次 |
数理・情報科学以外 | 1,635,600 | 1,616,100 | 1,646,100 |
数理・情報科学 | 1,585,600 | 1,566,100 | 1,596,100 |
社会学部 (2025年度 深草キャンパスへ移転予定)
学生数 約2,300名 (男女比 5.5 : 4.5)
入学定員
現代社会 210名
文化・メデイア 100名
健康・スポーツ社会 60名
現代福祉 180名
学部計 450名
2024年度 学費 | ||
---|---|---|
1年次 | 2,3年次 | 4年次 |
1,128,900 | 1,111,400 | 1,141,400 |
農学部
学生数 約1,800名 (男女比 5.5 : 4.5)
入学定員
生命科学 90名
農 134名
食品栄養 80名
食料農業システム 134名
学部計 438名
2024年度 学費 | |||
---|---|---|---|
学科 | 1年次 | 2,3年次 | 4年次 |
食料農業システム | 1,325,900 | 1,308,400 | 1,338,400 |
農・生命科学 | 1,583,600 | 1,566,100 | 1,596,100 |
食品栄養 | 1,663,600 | 1,646,100 | 1,676,100 |
深草キャンパスの詳細
文系学部の学生が通うキャンパスです。
「京都」駅から電車で2駅、距離にして3㎞前後という京都中心部に位置しています。
都市中心部に位置するキャンパスは狭くなりがちですが、深草キャンパスはそうでもありません。
めちゃくちゃ広い!という訳ではありませんが、最低限キャンパスライフを謳歌できる広さと言えます。
深草キャンパスの特徴は中央広場を取り囲むように校舎が配置されています。
ですのでキャンパス内の見晴らしや開放感は抜群で、学生たちの活気がダイレクトに伝わりやすい造りとなっています。
また深草キャンパスは広さの割に学生が多いため、昼休みや授業の合間は学生でごった返します。
深草キャンパスのイチオシスポット
スターバックスコーヒー
学生の行き来が激しい東門のすぐそばに、スターバックスコーヒーがあります。
これってスゴいと思いませんか!?
ミッション系 (キリスト系)・無宗教の大学のキャンパス内にスタバがあるのは分かりますが、龍谷大学は仏教系です!
仏教とスタバ。絶対に相入れることのない2つが深草キャンパスで共存しています!
例えるならミッション系の青学・関学のキャンパス内に、二郎系があるみたいな感じでしょうか…
大宮キャンパスの詳細
文学部の3,4年生が通います。
京都中心部に位置しています。
龍谷大学の宣材写真でよく使われる美しいキャンパスですが、残念ながら多くの龍大生はこのキャンパスに通うことなく卒業していきます。
まさに選ばれし龍大生しか通えないキャンパスです!
国の重要文化財に指定されている校舎もあり、学生たちは高貴な校舎で文学について探究することができます。
またキャンパス内は本館を取り囲むように参道や砂利石が整備されており、お寺と錯覚してしまうような造りになっています。
そのため大宮キャンパスに関しては「広い・狭いの尺度」で判断するのは野暮な気がします。
京都の地で、国の重要文化財に指定されている校舎で文学を探求できる。
それだけで至高のキャンパスなのです。
瀬田キャンパスの詳細
「びわこ文化公園都市」と隣接する自然に囲まれたキャンパスです。
雰囲気は首都圏で言うところの明治学院大学 戸塚キャンパスに似ているかと。
主に理系学部と社会学部の学生が通っています。
瀬田キャンパスといえばやはり、噴水と噴水まで延びるプロムナードではないでしょうか。
深草・大宮キャンパスにはここまではっきりとしたプロムナードがないため、瀬田キャンパスに通う龍大生の特権とも言えます。
またプロムナードの横には「智光館」と呼ばれる建物があり、ガラス張りの外観がプロムナードといい具合にマッチしています。
そして瀬田は深草ほど学生が多くないため
自然に囲まれたキャンパスでノビノビ過ごしたい
と思っている受験生にもってこいです。
しかしちょっとした注意点が2つあります。
注意点1 新校舎が少ない。
先ほど紹介した「智光館」や「農学部研究棟」といった一部の校舎は新しいのですが、多くの校舎は瀬田キャンパスが開校した当初からあります。
瀬田キャンパスは龍谷大学の理工・農学研究を担っている学舎とはいえ、滋賀県に位置します。
近年の大学トレンドは「都心(都市)回帰」であり、都市部に近いキャンパスほど受験生が集まりやすい傾向です。
そんな中、郊外のキャンパスに新校舎建設や環境改善のため資金を投じるのは、なかなか踏み切れないのでしょう。
都市部にあるキャンパスの場合、新校舎の建て替えが受験生獲得に直結するかもしれません。
しかし郊外にあるキャンパスの場合、新校舎に建て替えてもそもそも通いづらいというのがネックになり
遠いけど校舎が新しいから受験する!
とはなりづらいでしょう。
続いて2つ目の注意点です。
注意点2 近くに立命館大学 びわこ・くさつキャンパスがある!
立命館大学 びわこ・くさつキャンパスの特出する点は広さです!(以後、BKCと略します)
校地面積 617,112㎡ !
とんでもない広さを誇ります!
瀬田キャンパスの約2.5倍です。
↑にBKCと瀬田キャンパスの広さを表した航空写真が載っています。
その差は一目瞭然です。
早い話が
仏教系の超名門を持ってしても、立命館とはこれほどの差がある!
ことを物語っているのではないでしょうか。
ですので、学歴コンプレックスを発症してしまっている龍大生が瀬田キャンパスに通うのは、ツラいかもしれません。
最後に
龍谷大学は仏教系大学の超名門という性質上、他大学とは少し異なったキャンパスライフを送ることができます。
深草・大宮キャンパスは京都中心部に位置し、深草はそれなりに広さもあるため
京都の大学でキャンパスライフを謳歌したい!
と思っている受験生にオススメです。
ただし瀬田キャンパスの場合
- 新校舎が少ない
- 近くに立命館の巨大キャンパス
という点に注意しましょう。
特に気にならない受験生であれば、ふつうにキャンパスライフを謳歌できると思います。
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